はしか(麻しん)が日本で増加?症状と最近の国内感染状況
🦠 はしか(麻しん)とはどんな病気?
はしか(麻しん)は、麻しんウイルスによって起こる急性の全身感染症です。
主に次のような特徴があります。
■ 主な症状
・発熱(高熱になることが多い)
・全身の赤い発疹
・咳、鼻水、目の充血(風邪のような症状)
これらが感染後およそ10日で出てきます。
発疹と高熱が数日続くのが典型的です。
■ 感染力が非常に強い
はしかウイルスは 空気感染・飛沫感染・接触感染 で広がり、免疫を持っていない人が接触するとほぼ100%発症すると言われるほど感染力が強いです。
■ 予防・ワクチン
はしかはワクチンで予防できます。
日本では定期接種として「MR(麻しん・風しん)ワクチン」が実施され、2回接種することでほとんどの人が免疫を獲得します。
🇯🇵 最近の日本国内での感染例・状況
✅ 2025年 国内での感染報告
2025年は、日本国内でも麻しん(はしか)の感染例が例年より増えています。
📌 国立感染症研究所の報告(2025年)
58例が報告され、2020~2024年を上回る報告数になっています。
東京都、神奈川、埼玉、千葉、愛知など19都道府県で確認されています。
約半数は海外で感染したとみられる事例で、主にベトナムなどが多いです。
📌 2025年12月・東京都台東区でも感染者確認
0歳児の感染例が東京都台東区で確認され、海外からの持ち込みが疑われています。
不特定多数への感染リスクが懸念され、ワクチン接種の重要性が改めて指摘されています。
📌 大阪・関西万博関連の事例
2025年夏、神奈川県の若者が大阪万博会場で発症していた麻しん感染者が確認され、同日訪問者に注意喚起がありました。
📈 感染増加の背景
日本は2015年に麻しん排除(根絶)と認定されましたが、海外からの持ち込み感染が再び増加している状況です。
COVID-19の流行後、国際移動が再開されたことも背景の一つとみられます。
📌 なぜ今はしかの話題が注目されているのか?
海外での流行や国際旅行者による輸入感染が増加していること。
感染力が非常に強く、免疫のない人に広がりやすいという特徴。
ワクチン接種率が下がると地域での拡大リスクが高まるため、予防接種の重要性が再びクローズアップされています。