直近数年、日本国内で教員による盗撮事件が複数相次いで検挙され、教育現場の信頼が大きく揺らいでいます。

スマホや隠しカメラを使った盗撮、児童の着替えを撮影した画像の共有、校内への多数の小型カメラ設置など、内容も悪質です。

社会的な批判が強まり、教育委員会や警察が対応強化に乗り出しています。

2025年2月:神戸市立小学校教諭が盗撮未遂で逮捕

2025年2月、神戸市立の小学校教諭(44歳)が、勤務先校内で女子児童のスカート内をカメラで撮影しようとしたとして盗撮未遂容疑で逮捕されました。

女子児童の友人が不審な行動に気づき通報し、警察が捜査しました。容疑者は容疑を認めています。

2025年6月:名古屋・横浜の教員グループ盗撮事件の発覚

2025年6月、愛知県名古屋市と横浜市で複数の小学校教員が児童の下着や着替え映像を盗撮し、SNSのグループチャットで共有していた事件が発覚しました。

主要な容疑者である名古屋の教員(森山勇二・小瀬村史也)が逮捕され、グループ内には多数の教員がいたとみられています。

画像や動画は女子児童の学校内外で撮影され、約70件以上の盗撮データが共有されていたとされています。

追加逮捕(同グループ関連)

同事件では、その後も次々に関係者の逮捕が進み、
・4人目として28歳教員が逮捕
・6人目として東京都の小学校教諭が逮捕
など、捜査が拡大する事態となりました。

さらに、2025年10月〜12月にかけて愛知県警が東京・北海道などの教諭を再逮捕・追加逮捕する動きも報じられています。

2025年8月〜9月:隠しカメラ設置事件

2025年8月、栃木県の高校教諭(38歳)が女子更衣室やトイレなど校内に20台以上の小型カメラを設置し盗撮した疑いで逮捕されました。

この事件では、小型カメラが多数発見され、警察の捜査が進められています。

同じ頃、名古屋市内の別の教員も教室に小型カメラを置いて女子児童の下着を撮影していたとして逮捕されており、盗撮機器の巧妙な設置が問題となりました。

2025年9月〜10月:学校内での複数事案と教育現場対応

2025年9月には、京都府内の中学校でも教員による盗撮容疑が発覚し、教師が教室内で隠しカメラを置いた疑いで逮捕されています。

またこの時期、教育委員会や校長向けの研修が全国規模で実施され、盗撮・性犯罪防止の意識向上や個人情報管理の徹底が指導されました。

2025年10月〜11月:その他関連逮捕例

同期間中には、教員が駅構内で一般女性のスカート内を盗撮したとして懲戒免職に処されたり、教員経験者が盗撮・盗撮画像所持で再逮捕される事件も報じられています。

行政と教育現場の反応

こうした一連の盗撮事件を受け、文部科学省や教育委員会は
・教職員の服務規律の徹底
・性暴力防止研修の強化
・教職員向け自己チェックシートの改定
などの対策を強化しています。

現場では不祥事防止のための臨時研修会も行われています。

まとめ

直近数年の教員による盗撮事件は、2025年前後に多数発覚し、複数の教員逮捕や再逮捕が続いています。

校内や公共施設での盗撮、SNSでの共有、小型カメラの設置など悪質な手口が問題視されており、教育現場・行政が再発防止策を強化する動きが進んでいます。

事件は教育への信頼を揺るがすものであり、意識改革が求められています。